アレンジ

深いダブルと浅いダブルを使い分けよう

コウヤ

残り88点の場面、T20に入れて残り28点にするか、T16に入れて残り40点にするか、スティールダーツでは人それぞれアレンジの流派があります。

どちらのアレンジも一長一短ありますが、このページでは、何本ダーツを持っているかによってアレンジを変えるべきという提案をします。

ダーツの本数に応じてどういうダブルを残すべきか、定量的に評価するために深さという概念を使って考えます。

深さの概念

一般的に残り32点がナイスアレンジ扱いされている理由は「ダブル狙いでシングルに外したとしても、偶数が残るから次もダブルトライできる」という状態が長く続くからです。

具体的には以下のようにトライのチャンスが続きます。

  • トライ1回目:残り32点なのでD16狙い。S16に外れたら残り16点。
  • トライ2回目:残り16点なのでD8狙い。S8に外れたら残り8点。
  • トライ3回目:残り8点なのでD4狙い。S4に外れたら残り4点。
  • トライ4回目:残り4点なのでD2狙い。S2に外れたら残り2点。
  • トライ5回目:残り2点なのでD1狙い。S1に外れたらバースト。

最後までシングルに外し続けたとしても、残り32点からD16→D8→D4→D2→D1とトライのチャンスが5回続きます。

逆に、残り38点のようなバッドアレンジとされる数字は、D19にトライしてシングルに外したら残り19点となり、次のダーツはトライできません。

このように、残した数字がどれだけ長くダブルトライの機会を維持できるかを「深さ」と表現します。

残り32点のようにトライのチャンスが続く数字は「深い」ダブル、残り38点のようにトライのチャンスが続かない数字は「浅い」ダブルと呼びます。

深さの数値化

深さを定量的に示すために、シングルに外した場合に「何回ダブルトライのチャンスが続くか」を数値化し、深さ○段と表記します。

例えば残り32点であればトライのチャンスが5回続くので、深さ5段です。残り38点であればトライの1回しか続かないので深さ1段です。

他の数字も含めて、深さの具体例を下記に示します。

残り点数深さダブルトライ過程
403段D20→D10→D5
381段D19
362段D18→D9
341段D17
325段D16→D8→D4→D2→D1
301段D15
282段D14→D7
261段D13
243段D12→D6→D3
221段D11
202段D10→D5
181段D9
164段D8→D4→D2→D1
141段D7
122段D6→D3
101段D5
83段D4→D2→D1
61段D3
42段D2→D1
21段D1

深さとアレンジの関係性

冒頭に記載した通り、アレンジの場面では何本ダーツを持っているかによって、残すべきダブルの深さが変わると考えます。

例1. 残り88点

最初のダーツをトリプル入れて次のダーツからダブルトライしたいので、考えられるアレンジは以下2種類です。

  • T20で残り28点(深さ2段)
  • T16で残り40点(深さ3段)

3本持ちの場合

1本目のダーツをトリプルに入れると、ダブルトライのチャンスは2本目と3本目の2回です。

よって、1本目のトリプルで深さ2段以上のダブルを残すべきなので、T20でもT16でも良さそうです。

しかし、実際にはトリプルを外してシングルに入るケースが多いため、1本目がシングルに入るケースも想定してみましょう。

S20に入ると残り68点なので、2本目トリプルに入れば3本目ダブルトライ、2本目シングルに外せば3本目インブルトライできます。

S16に入ると残り72点なので、2本目トリプルに入れば3本目ダブルトライ、2本目シングルに外せば3本目はトライできません。

つまり、T20で残り28点にするアレンジは1本目トリプルに入った場合も、シングルに外した場合でも今ラウンド中にトライまでつなげる展開を作りやすいため、3本持ちでは最適なアレンジと考えられます。

1本持ちの場合

今ラウンド1本目2本目を投げ終わった後に残り88点の場面で、今ラウンド3本目のダーツをトリプルに入れると、ダブルトライのチャンスは次ラウンドの3本の3回あります。

よって今ラウンド3本目のトリプルで深さ3段以上のダブルを残すべきなので、T16は該当しますがT20は該当しません。

つまり、1本持ちの残り88点は、T16で残り40点にするのが良いアレンジだと考えられます。

例2. 残り66点

最初のダーツをトリプル入れて次のダーツからダブルトライしたいので、考えられるアレンジは以下6種類です。

  • T20で残り6点(深さ1段)
  • T18で残り12点(深さ2段)
  • T16で残り18点(深さ1段)
  • T14で残り24点(深さ3段)
  • T12で残り30点(深さ1段)
  • T10で残り36点(深さ2段)

3本持ちの場合

1本目のダーツをトリプルに入れると、ダブルトライのチャンスは2本目と3本目の2回です。

よって1本目のトリプルで深さ2段以上のダブルを残すべきなので、T18、T14、T10が該当します。

しかし、実際にはトリプルを外してシングルに入るケースが多いため、1本目がシングルに入るケースも想定してみましょう。

S18に入ると残り48点、S14に入ると残り52点、S10に入ると残り56点で、いずれも2本目シングルに入れば3本目ダブルトライできます。

シングルに外した場合も大差なさそうなので、こういった場合は自分の好きなダブルを残すのが良いでしょう。

2本持ちの場合

2本目のダーツをトリプルに入れると、ダブルトライのチャンスは3本目の1回のみです。

よって、2本目のトリプルで深さ1段以上のダブルを残すべきなので、6種類いずれも該当します。

それでは3本持ちの場合と同じく、2本目がシングルに入るケースも想定してみましょう。

上記6種類の中では、S16に入って残り50点になる場合のみ、3本目インブルトライのチャンスが残ります。

それ以外の5種類は、2本目をシングルに外した時点で3本目のトライはできません。

よって、2本持ちの残り66点は、T16で残り18点にするのが良いアレンジだと考えられます。

1本持ちの場合

3本目のダーツをトリプルに入れると、ダブルトライのチャンスは次ラウンドの3本の3回です。

よって3本目のトリプルで深さ3段以上のダブルを残すべきです。

すると、消去法的にT14で残り24点にするアレンジしか該当しません。

例3. 残り41点から60点

最初のダーツをシングル入れて次のダーツからダブルトライしたいので、必要な深さは以下のとおりです。

3本持ちの場合

1本目のダーツをシングルに入れると、ダブルトライのチャンスは2本目と3本目の2回です。

よって、1本目のシングルで深さ2段以上のダブルを残すべきです。

2本持ちの場合

2本目のダーツをシングルに入れると、ダブルトライのチャンスは3本目の1回のみです。

よって、2本目のシングルで深さ1段以上のダブルを残せばOKです。

次のラウンドのダブルトライも視野に入れるのであれば、ダブルトライのチャンスは今ラウンドの3本目と次ラウンドの3本で計4回になります。

この場合だと、今ラウンド2本目のシングルで深さ4段以上のダブルを残すべきです。

1本持ちの場合

3本目のダーツをシングルに入れると、ダブルトライのチャンスは次ラウンドの3本の3回です。

よって、3本目のシングルで深さ3段以上のダブルを残すべきです。

まとめ

このページを一言でまとめると、「ダブルトライできるダーツが何本あるかに応じて、ダブルの必要な深さは変わる」です。

この考え方を知っていると、アレンジに迷ったときの判断基準が明確になると思います。

もちろんアレンジは人それぞれなので、深さだけがアレンジを考える観点ではないことは大前提です。

得意なダブルがあればその点数を残せるようアレンジするのが良いですし、覚えるの大変だから何本持ちかによってアレンジを変えたくないという意見も全然ありだと思います。

しかし、理屈でアレンジを考えたいプレイヤーにとっては、深さの概念がアレンジの判断基準として役立つはずです。

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